2022年1月3日月曜日

堕落の経緯

 旧約聖書創世記2、3章に堕落の経緯が書かれています。

概略を記しますと、

神様は、最初の人(アダム)を造られた後、エデンの園の中央にある二本の木(生命の木と善悪を知る木)のうち、善悪を知る木の実は食べるな、と戒めを与えています。

食べると死ぬぞとまで言いました。

その後、アダムのあばら骨から女(エバ)を造りました。

さらにコメントがあって、ふたりとも裸であったが、その時点では恥ずかしいとは思わなかったとのこと。

ところがヘビが女(エバ)をそそのかしました。

食べれば、かえってあなた方の目が開けて、神のように善悪を知るものとなれますよ!

それで先にエバが食べ、次にアダムが食べてしまいます。

戒めを破った結果、ふたりの目が開け、自分たちの裸であることに気が付いて、いちじくの葉を腰に巻きました。

二人の神様に対する言い訳

アダム「女が勧めたので食べました」

エバ 「ヘビがだましたので食べました」

この後、ヘビに対して神様の裁きが下ります。

お前は、すべての家畜、獣のうちで最ものろわれる。腹で這い歩き、一生ちりを食べる

ヘビと女の間、ヘビのすえと女のすえとの間に恨みをおく。

さらに、アダムとエバに対しても神様の裁きが下ります。

(内容省略)

神様は、人をエデンの園から追放し、園の東に、ケルビムと回る炎のつるぎとを置いて、命の木に行けないようにされました。
(ここで、ケルビムとはケルブという天使の複数形)
原理ではこれをたとえ話として捉え、善悪を知る木の実を食べた行為を、姦淫をおかしたことと見ています。
さらに、最初の相手は人間どうしではなく、エバと天使とのこと。


これは本当かうそか?

神様の存在さえ疑う現代世界で、天使まで出てきました。
ヘビも話をしています。
信じられる訳ないでしょ!・・・・で終わる人もおられると思います。
さらに、これが罪の根となって、全人類が原罪を持つようになった?

原理講論では、聖書の記述等を用いて解明を試みていますが、現代人を納得させるだけの決定的な記述は、聖書にも見当たらないようです。


しかし、それらしき記述はあります。例えば、
黙示録12章
 巨大な龍=悪魔(サタン)=全世界を惑わす年を経たヘビ とあります。
ユダの手紙
  神様によって天使たちが罰を受けていますが、その理由は淫乱であるとのこと。
マタイ12章、23章
 イエス様は当時の人間を指して「ヘビよマムシの子らよ」と呼んでいます。
創世記6章
 ノアが登場する前の時点で、ネピリム(ネフィリム)がいたとのこと・・・・天使と人間との間に生まれた巨人族。
黙示録20章
 悪魔はサタンであり、古い蛇
ヨハネ8章
 イエス様は当時の人々に対して、悪魔から出てきた者と言っています。
また、上述した創世記2、3章を見ても、
 裸であることに気が付いて、何故いちじくの葉を腰に巻いたのか。
 また、ヘビと女の間、ヘビのすえと女のすえとの間に恨みをおくとのこと。

また、血統は遺伝します。
例えば、まわりを見てみると、私の性格や容姿は、両親から受け継いでいるものが多くあります。
母親の家系はこんな病気の人が多いとか、父親の家系はみんな背が低いとか。

人類始祖で間違いが起きて、良からぬ血が混じったとすれば、それが遺伝するというのは考えらるでしょう。


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