2022年1月3日月曜日

神様は意外に不自由

 神様は人類が苦痛を受けていることを知りながらも、なぜ幸福な人類になるように導けなかったのでしょうか。
少し考える人は、
「何らかの絶対的な神様がいらっしゃるならば、どうして全世界の人類が歴史を通して時を問わず、受難の道を行かなければならず、理解できない道をさまよいながら、手探りして行かざるを得ない運命に置かれているのだろうか」
と言うでしょう。
このようなことを見るとき、愛の神様は存在しないと速断しやすいのです。
(天聖経406ページ)

ある人は、キリスト教で全知全能だという神様が、なぜ無力な神様になり、滅びつつある人類を傍観するのかと疑問を持ったりもします。
しかし、人間が自ら罪を犯したので、それを解決できる解放圏に対する条件を人間自身が立てなければ、神様は人間を無条件に解放することはできないのです。
それができる神様であれば、初めから人間始祖をエデンの園から追い出したりはしなかったはずです。
ましてや、サタンが血統的な因縁を掲げて主人として君臨しているので、なおさら難しいのです。
(平和経1552ページ)

キリスト教で「父なる神、全知全能の神」と言いますが、全知全能の神様も原則の基盤の上においての全知全能であって、無原則の基盤の上での全知全能ではありません。
自分勝手にする神様ではありません。
神様御自身が法をたてたならば、永遠のお方が制定した法は永遠です。
自分が立てたものだといって、自分勝手にはできません。
・・・・(中略)・・・・
いくら神様でも、この法則を破壊して行動することはできません。
この国の大統領でも、憲法を中心として制定されたすべての法、立法機関を通して制定された法を重要視しなければなりません。
(同56ページ)

いくら権限があっても、定められた憲法を遵守しなければなりません。
天地創造の大原則基準を中心として、神様が定めたその法を破って自分の思い通りにする神様ではありません。
ですから、堕落したアダムとエバに干渉できなかったのです。
干渉できる位置は、完成の位置です。
(同413ページ)

永遠、不変、絶対、唯一であられる神様が、太初に理想とされた基準も、永遠、不変、絶対、唯一でなければなりません。
サタンはそのような神様の絶対的なみ旨を破壊しようとするのです。
神様にお尋ねしてみれば、神様は、その事実を認められるでしょう。
サタンが神様に、「神様、最初に、私を天使長として立てられた時には、一時的な愛で立てられましたか。それとも、永遠の愛のためにたてられましたか」と質問するならば、神様はどのように答えられるでしょうか。
神様は「永遠に愛するために立てた」と語られるでしょう。
一時的な愛で立てたとするならば、一時的な愛の神様となります。
永遠に愛するという基準を持たなければ、いつかは、サタンの前に神様の権限を行使出来なくなるのです。
ですから、神様は、サタンがどんなに反対しても、彼を愛したという条件を立てざるを得ないというのです。
・・・・(中略)・・・・
世界的に迫害を受けても、世界的な恩讐圏に立っても、彼らを愛したという条件を立てなければなりません。
このような側面から、悪を自然屈服させようとする神様の戦法は「恩讐を愛せよ!」というものでした。
言葉は簡単ですが、今までこれが神様とサタンの間で勝敗を分ける境界線となってきたことを誰も知りませんでした。
神様がサタンを敵や恩讐とみなし、彼に対して復讐しようという思想をもったとすれば、絶対に勝利の絶頂を占有することはできません。
(平和経1263ページ)


なぜサタンを一度に取り去ってしまうことができないのですか。なぜ神様は多くの能力がありながらも、一度に取り去ってしまうことができないのですか。
血統が連結されているからです。一度に引き抜いてしまえば、人類を全て絶滅させなければなりません。
サタンの血を受けたものを一度に引き抜けば、人類がいなくならなければなりません。
アダムとエバまでいなくなります。
たたき潰さなければなりません。
なぜ神様は、アダムとエバをたたき潰して再び造れないのですか。
再び造るようにはなっていません。
愛はアルファでありオメガ、初めであり永遠です。
そのような理想的基準になっているので、その愛の対象的人間は打つことができないのです。
(天聖経427ページ)

サタンは
「神様も完全な神様であり、神様が求めるアダムとエバも完全なアダムとエバなのですから、堕落していなければ、アダムとエバは、本然の天使長である私を愛するのが原理の基準です。
ですから、私は堕落して悪い立場にいるとはいえ、あなた方が善良で正しい立場にいれば、私を愛したという条件を立てなければなりません。
そのようにしなければ、私の前で神様の本文を果たすことはできません!」
と主張するのです、それが問題です。
(同209ページ)

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